#23 広告戦略とインターネットの特性

 広告戦略とインターネットの特性

ウェブサイトの役割

インターネット上には無数のウェブサイトがあります。サイトによってさまざまな特性を持たせることができ、双方向のコミュニケーションも可能なことから、多くの企業が重要視しています。その役割を整理してみましょう。

①情報が発信できる
商品・サービスの情報を、文字や画像、映像などを駆使して発信し、イメージ豊かな「カタログ」や「広告」を作ることができます。ページ数や掲載期間などの制限がないので、自由な発想でデザインすることができます。

②売り場が持てる
多くの場合、商品情報に合わせて、販売する仕組みが組み込まれています。既存の流通チャネルを使わずに、ダイレクトにユーザーに販売できるので、インターネット上に店舗を持ったようなものです。

③お客様の反応が見られる
インターネットの最大の特徴である双方向性を生かし、アクセスしたお客様にアンケートに答えてもらったり、商品・サービスに対する意見を聞いたりすることができます。マーケティングの手法としても、多いに役立ちます。

④低コストで開設できる
ウェブサイトを開設するだけなら、コストが非常に安くすみます。ただし、さまざまな仕掛けをするためコンピュータプログラムを外注したり、美しいデザインや映像やアニメーションなどの制作を外注したりした場合、コストがかさみます。

今後も、さらにウェブサイトの役割は増していきます。プロモーションのみならずダイレクトマーケティングの場として、多いに活用しましょう。

企業でも個人でも積極的なプロモーションが可能

インターネットを使ったプロモーションは多彩で、無料(多くの場合は自助努力が必要)で実行できるため、中小企業や個人事業主でも実行が可能で、近年注目される顧客一人ひとりを見つめた「ワントゥワンマーケティング」に有効です。では、代表的なプロモーションツールにはどのようなものがあるのでしょうか。

①バナー広告
商品名やキャンペーン名などをデザインし、画像やアニメーションなどで表示するバナー広告は、広告主のサイトにリンクしており、一般的にクリック数に応じて課金するものと、掲載期間によって課金するもの(インプレッション広告)があります。

②アフィリエイト広告
仲介業者を通して、一般ユーザー(アフェリエイター)のブログなどに、契約企業へのリンクを掲載します。サイトを見にきた人がクリックし、その企業のページで商品・サービスを購入するとアフェリエイターに謝礼が支払われるという成果報酬型広告です。ブログの内容に合わせて自動掲載されるものや、契約企業をアフェリエイターが自分で選ぶものがあります。

③ブログ&SNS
ブログやSNSでアピールすることも多くの企業、商店、個人が行っています。そもそもブログは、関心あるキーワードから閲覧されるので、商品・サービスのページへのリンクを付ければ、クリックされやすいと考えられています。

④メールマガジン
サイトへ会員登録してくれた人に定期的に送るメールマガジンは、内容そのものがPRとなりますが、アンケートやモニター募集、懸賞などの仕組みを入れ、自社のページに誘導することが行われています。また、メルマガの中には、広告を募集しているものもあるので、広告主となって出稿することも可能です。

⑤リスティング広告
ユーザーがサイトを検索するときに入力するキーワードを入札し、そのキーワードで検索されたときにのみ自動的に表示される検索連動型キーワード広告です。クリック課金制ですのでクリックされなければ費用は発生せずクリック数の上限も決めておくことができますので、予算化しやすい手法です。

⑥Web動画広告
Web動画広告は、バナー広告やリスティング広告に比べて、商品・サービスの認知度、理解促進度が高くなります。また、TVCMよりもターゲティング精度が高いうえに効果測定がしやすく、広告の費用対効果を明確にしやすいという利点があります。Web動画広告は売上に直結するかという観点よりも、視聴者数を指標にする場合が多いようです。「Web動画広告で商品を知ってネットで検索し、店舗へ向かう。」という行動につながるという点で、TVCMに近い位置づけと考えたほうが良いでしょう。

上記のような広告表示方法に加えて、近年では、ユーザーの属性に合った広告を表示するターゲティングが重要となっています。サイトの主な属性(男性向け、女性向け、スポーツ、ファッション、ニュースetc.)や各ユーザーの閲覧・検索履歴などからユーザーの特性を把握し、それに合った広告を表示する手法です。

カギを握るのはスマートフォン

「スマートフォン」の契約台数は2018年度に1億台を突破するだろうといわれています。契約者にとっては、一番手近な情報収集&コミュニケーションツールとしての魅力があります。インターネットにアクセスするデバイスとして最重要視しなければなりません。インターネットを積極的に利用するユーザーに対し、PCサイトのほかにスマートフォンに対応したサイトを運営する必要があります。

インターネットを用いると、多種多様なプロモーションが可能です。熟成感のある従来のメディアに対し、新しい手法がまだまだ増える可能性があります。プロモーションメディアとしてのインターネットの特性を理解し、自在に使いこなして、チャンスをしっかりつかみ取りましょう。