#2 市場調査の目的と手法について理解しよう。-定量調査と定性調査が戦略の要

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調査仮説を立案する

アメリカ・マーケティング協会の市場調査(リサーチ)の定義によると、市場調査の目的は「経営陣が意思決定を行う際に助けとなるデータの提供」です。市場調査を行う際には、目的をよく理解した上で、課題を明確にし、仮説を構築して望まなければなりません。

リサーチの手法とは

市場調査における主なリサーチの手法は大きく分けて2つあります。リサーチの結果が数字で表される定量調査と、調査結果が文章で出てくる定性調査です。

1. 定量調査について

定量調査は、顕在化した意思や行動を数値で表すのに有効といわれています。おもな手法の特徴を調べてみました。

訪問面接調査
調査員が調査対象者の家庭を一軒一軒訪問して、質問用紙をもとに話を聞く。長所は、誤記入が少ないこと。短所は、訓練された調査員を大量に雇わなければならないためコストがかかること。
インターネット調査
インターネット調査会社に登録しているインターネットユーザにオンラインで調査をする。長所は、安く手軽に実施できる。短所は、ネットユーザ限定のため、回答に偏りが出る可能性がある。
郵送調査
調査票の配布・回収を郵送で行う。長所は、広範囲の調査を安いコストで実施できる。短所は、返送の手間がかかるため回収率が低い。
電話調査
調査対象者に電話をかけて調査。長所は、郵送調査よりリアルタイムで、訪問調査より低コスト。短所は、たくさんの質問ができない点。


2. 定性調査について

定性調査は、潜在的な意識・心理を知るのに有効といわれています。おもな手法の特徴を紹介しましょう。

グループインタビュー
5~8人ほどの人を集めて、話し合ってもらう。長所は、本音を直接聞きやすい。短所は、進行がうまくいかない場合がある。
デプスインタビュー
1対1でじっくりと、深い話を、時間をかけて聞く。長所は、個人的・専門的な情報を得ることができる。短所は、調査員の能力に左右される。


調査仮説を検証する

これらのさまざまなリサーチの手法を組み合わせて、はじめに立てた仮説を検証しましょう。そこから導き出された新たな仮説を検証するために、場合によってはさらにリサーチを繰り返します。その際、リサーチ結果が意思決定者の役に立つデータとなっていることがなにより重要です。地味なイメージがあるリサーチですが、マーケティング戦略を支えているのは、実はこうした地道な業務だということがよくわかりますね。
リサーチとその手法をしっかりと認識して、チャンスをしっかりものにしましょう。