#12 調査費用、ソンしてませんか? 調査費用を見直そう!

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調査会社に依頼する場合のコスト

市場調査にはさまざまな利点があります。知りたい内容や予算に合わせて最適な方法を選択し、調査結果が導き出されたら、それをもとにして、自社の商品・サービスを微に入り細に入り分析できるのです。そして、詳細な分析結果を基にして、今後の方向性を明確にすることができます。

また、調査をおこなうことで商品・サービスの欠点が明らかになったり、お客様の特性によって好みが分かれることがはっきりしたり、想定していた結果とは別の結果が出たりします。そうした結果を受け、マーケティング戦略の方向修正を重ねていくことが可能になります。

しかし、市場調査をおこなう際には、実際に調査に携わって積み重ねた知識がないと、わからない、読み取れないことが数多くあります。そのため、調査会社に調査を依頼し、より精度の高い調査・分析を依頼することを検討しましょう。しかし、当然のことながら、仕事を依頼すればコストが発生します。もしかしたら、必要以上に費用をかけているかもしれません。

そこで、今回は調査にかかる費用について改めて比較・検討してみましょう。

調査会社によって差がある

調査費用は調査内容や調査方法、規模などによって大きく変わります。同じような調査でも調査会社によって千差万別です。比較的手軽でリーズナブルなインターネット調査を例にとって調べてみると、質問数が10問でサンプル数100に設定してアンケートをおこなうと、概ね約4万円~約10万円の費用がかかることがわかります。このような差があるので、調査会社の実績や得意分野を調べて、信頼のできる調査会社に依頼をしましょう。

精度か費用か

調査会社に依頼した場合、通常は企画段階で費用見積もりをおこないます。調査費用の大部分を占めるのは人件費です。費用をなるべくかけないようにしたいと考えるなら、いかにして人手をかけないで調査をおこなうかを考えるのが早道です。


また、調査費用を左右する要素として、重要なのが、サンプル(調査対象者)数です。


サンプル数が多ければ、調査対象全体(母集団)の特性を推定する精度が高まりますが、費用はかさみます。逆にサンプル数を減らしたり、対象者選定の条件を変更したり、調査方法を変更したりすることによって費用は抑えることができますが精度は下がってしまいます。精度と費用のどちらを取ったらいいのかは、たいへん悩ましいところですが、可能な限り精度を優先するのが得策と思われます。

費用の内訳

一般的に調査費用を大きく分けると、①企画費、②実査費、③集計、④分析・報告書作成費、の4つに分けることができます。それぞれについて分析してみましょう。


①企画費

調査票作成を含む、調査設計のための経費で、ほぼ人件費です。


②実査費

実際にデータ収集をおこなうための経費で、主なものは、調査員手当、調査対象者への謝礼、交通費などです。調査予算の大部分を占めます。


③集計費

データ入力等を含む、データ集計のための経費です。昨今では、集計ソフトの発達によって、ほぼ人件費になりました。


④分析・報告書作成費

調査結果を分析して、報告書を作成するための経費でほぼ人件費です。グラフ作成等を含む、報告書を作成するための作業も含みます。

費用の削減

調査費用削減に効果的な方法をあげてみましょう。

  • サンプル数を減らす、あるいは調査手法を変更する。
    (ただし、サンプル数が少なすぎて分析できないケースもあることから、手法により適正数を確保しましょう)
  • 質問数を減らして実査費と集計費を削減する。
  • 集計に際して特殊なデータ解析をおこなわない。
  • 報告書はグラフとコメントのみの簡単なものにする。

以上のような方法を、調査の方向性と内容を検討した上で、適切に取り入れながら、調査費用を決定しましょう。きちんと目的を明確にして調査をおこない、マーケティング活動や製品開発に活かすことができれば、ある程度時間やコストがかかっても十分成果が得られるはずです。今後の売上に関わる重要な調査であるとの認識に立ち、臨機応変な調査予算を組んで、適正なデータを手に入れましょう。