#16 アンケート調査を行う上で欠かせない!「質問」以外の項目とは?

アンケート調査で忘れてはいけない項目とは

市場調査の基本ともいうべきアンケート調査は、現在ではインターネット調査が主流となっており、多くの場合、メールなどで「協力依頼文」を送って「質問専用のページ」に誘導し回答を入力、送信してもらいます。
質問文と回答カテゴリー(回答選択肢)からなる質問専用のページは、調査においては最重要となりますが、作成の際には、質問以外にも記載しなければならない項目があります。

まず、冒頭部分に記すべき項目としてあげられるのは、①調査のタイトル、②実施期日(期間)、③調査主体(調査の依頼主やリサーチ会社など)、④個人情報保護に関する宣言です。
④の個人情報保護に関する宣言とは、たとえば以下のような文で表現します。
「本調査は統計調査です。ご回答いただいた内容につきましては統計数値として処理をさせていただき、ご協力いただいた皆さまの氏名等個人情報は一切公表することはありません。また、集計・分析をおこなった後には、データをすべて処分いたします。私どもは個人情報保護をお約束いたします。」
このような項目を記載することによって、アンケートに対する信頼性を高め、回答者が安心して回答できるように示すことが必要です。

個人の属性も忘れずには

インターネット調査では多くの場合、事前に登録している人の中から、ある程度の属性を絞り込んで依頼メールを送りますので、登録の際に「居住エリア」「性別」「年齢」「家族構成」など主な属性を入力してもらっておく必要があります。
また、実際にアンケートが行われる場合、その内容や求めている情報によっては、より詳細な個人属性を入力してもらう必要も生じます。このようなときは、個人情報保護に関して再度約束することが望ましいでしょう。
質問の最後に、たとえば「以上をもちまして、アンケートは終了いたしますが、最後に統計的分析のために、皆さまのことをお尋ねいたします。皆さまの個人情報は責任を持って保護し、分析が終了しましたらすみやかに処理いたしますので、どうかご協力ください。」というような一文を記載し、個人属性を入力するにあたっての回答者の抵抗感を少しでも軽減するように努めましょう。個人属性について回答してもらえないと、分析ができなくなってしまい、無効票になってしまいます。
精度の高い調査を実施するためにはきめ細やかな配慮が必要です。

会場調査や訪問調査の場合に必要な項目とは?

会場調査や訪問調査の場合は、「アンケート調査票」を作成する必要があります。一般的に「協力依頼文」と「質問本体」、個人属性を記入してもらう「フェイスシート」の3種が必要となります。

中でも、質問文と回答カテゴリー(回答選択肢)からなる質問本体はテーマ部分と呼ばれる調査票の最重要部分ですが、インターネット調査の場合と同様に、①調査タイトル、②実施期日、③調査主体、④個人情報保護に関する宣言などを記載しておく必要があります。

また、調査票が、質問の後にフェイスシートに移行する手順になる場合、個人情報保護に関して再度約束することが望ましいでしょう。

謝礼の考え方

調査への協力に対する感謝の気持ちと、回答率を高めるための方策として、謝礼は必ず用意しましょう。謝礼は、時間的拘束の対価ではなく、あくまで調査協力へのお礼と考えるべきです。謝礼の条件として考えられるポイントは、
①回答の内容によって変わることがないように全員に平等に渡す
②誰にでも使えるものを用意する(場合によっては自社製品を提供)
③極端に高級な物品は回答者に余計な負担を感じさせてしまうので避ける

以上のような条件を満たすものとして、よく選ばれるのはインターネット調査の場合はポイント、会場調査や訪問調査の場合は図書カードや商品券などの金券です。現金で渡すには少額のケースが多く、また振り込み手数料などの負担を考えるとポイントや金券が有効なのです。
ポイント制の場合、ネット通販などの外部の企業と提携し、貯まったポイントを商品&サービスと交換できるような形が多く、継続的な調査協力を促すことができます。
ただし、弊害として、「ポイントを集めることを目的とした調査モニターが増えると、調査結果に歪みが出てしまう」という点があげられます。

謝礼の目安

インターネット調査では、アンケートの量、内容などによって異なりますので一概にはいえません。回答者に抽選で高額な商品をプレゼントするという手法も増えているようです。
また、訪問調査や会場調査では500円から1,000円程度の金券を渡すケースがほとんどですが、グループインタビューなどの定性調査では現金謝礼が一般的です。特定の場所に2時間程度拘束することになるので比較的高額の謝礼が多くなるようです。回答者が学生の場合、主婦の場合、専門職やVIPの場合など、それぞれ金額が異なり、目安としては5,000円から3万円と幅があります。

必要十分な要件を満たした調査票を作成して市場調査を実施すれば、チャンスはもうあなたの手の中です。