U26平成男子コミュニティレポート vol.2

R&Dでは首都圏在住の20から26歳独身男性のコミュニティを2014年1月からスタートしました。
このレポートでは毎月のオフラインコミュニティの模様ををご紹介します。

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2017.11.20

お⾦がないから消費しない!

今回は、お⾦に関するシビアな話から。総務省のデータ『全国消費実態調査』(1989〜2014)で⾒ると、実は30歳未満のシングル有職者では、2014年だけは2009年よりも低くなっていますが、20年〜25年前に⽐べ可処分所得も貯⾦額も、男⼥ともに増えてきています。⻑いスパンで⾒ると、⼥性の消費⽀出や消費意欲は常に男性より⾼い傾向にあり、概ねその傾向は変わっていないのですが、男性だけはこの5年ほどで、消費⽀出や消費意欲=〝モノを買う〟意欲は⼤きく減少しました。

 国税庁が毎年発表している『⺠間給与実態統計調査』によれば、平均給与は2004年で438.8万円、2014年は415万円です。この10年でほぼ底だった2012年の408万よりは微増していますが、ここ20年は、むしろ収⼊はゆるやかに下降し続けています。

若者はお⾦が無いからモノを買わないということも成⽴しているのかもしれません。

 しかし、モノを買わなければ幸せになれないでしょうか。今やもうモノは⾏き渡っています。買い物⾃体がハレではなくなっていますから、買わないことも、それほどネガティブには受け取られていません。お⾦がないとできないことが多かった昭和の時代と違い、いまはそれほどお⾦がなくても、いろいろなモノが⼿に⼊り、いろいろな体験が積めます。買わないし、欲しがらない。特に不満のなさそうな暮らしをしています。

U26の消費体験とは?社会⼈になったら⽬が肥えた?!

 今までにした⾼額の買い物について聞いてみました。「⼀番使ったのは旅⾏、モノだとパソコンで15万くらい」、「時計で20万円」「洋服で3万円か4万円くらいだと思う」と⾦額とモノを覚えている社会⼈に対して、⼤学⽣は「2万円ぐらいのTシャツかな」と明確に覚えているメンバーもいますが、「⾼額なモノって・・・」、「⾼いモノは買っていないと思います」と⾼額な買い物⾃体をイメージできていないようです。
 社会⼈になると学⽣の時とは違って給与を⼿にすることによって、買い物⾃体の意識も変化しています。
「学⽣の頃はアウトレットで5万円おろして5万円無くなるまで買っていたけど、先々⽉くらいに同じようにアウトレット⾏って4万円おろしたら、4万円そのまま使わずに終わったという。せつないなと思いました。何1つトキめかなかったですね。」、「⽬が肥えてきたんじゃないかな」、「学⽣はバイトして欲しいものを狙いに⾏くって感じなので、彼ら的には買ったぞという。ある程度稼いでいるとそこまで意識しなくても⼿に⼊っちゃうので、買っている量が同じでも学⽣の⽅がこだわりを持っているように⾒えるんじゃないですか」。彼らなりに⼤⼈になってモノの選び⽅も変わっているようです。

お得感には響かない!使わないモノは買いません!”所持”から”活⽤”、
いかに楽しむかがポイント

 コミュニティで1年間の買い物を振り返ってみた時のことです。24歳の社会⼈は「マンガは継続的に買っていて、ちょこちょこ買うじゃないですか。だからその時は気にしないけど、ポイントカードがある店で買って500円で1ポイント、半年で50ポイントくらい溜まっているので、半年で3万円くらい使って年間6万って考えたら結構使っている。でも、無駄だとは思わないですよ。ストックしています。」読んだら売らないのと聞いてみたら「絶対売らないですね。売るマンガ買うくらいなら買わないです」とちょこちょこ買っているつもりでもしっかりと厳選していることが窺えます。

 また、21歳の学⽣は「⽔族館に⾏った時、買う時に⼆回以上⾏ったら得ですよって⾔われて。年間パスポートを買いました。買った時は何回か⾏くかなぁって思って買ったんですけど結局それから全然⾏ってないです。」なぜ⾏かないのかを聞いてみると「思ったよりつまらなかった。元取るためにもう1回⾏こうとも思わない」と答えました。シニアのコミュニティ(iDOBATAKAIGI)とは全く違った回答でした。シニアの場合は何回⾏ったのでこんなに得したと答えます。その場の楽しさより得したことに満⾜を得ています。逆に若者はお得感よりその場の楽しさを優先しています。

 今、テーマパークは年間パスポートを購⼊させてロイヤリティを⾼めて⾏く戦略を取っています。⽔族館のエピソードを聞いたメンバーが「それって、⼀回は普通に⼊って、楽しかったら年パス買えばいいと思うよ。」その通りだと思います。“所持”を美徳とした昭和の感覚から“活⽤”に重きを置くようになったこれからの感覚なのかもしれません。

 若者の消費はスマート、堅実といわれています。しかし、その⾔葉には安いものしか買わないといった⾦額⾯の意味合いが強いと思います。
ただ、このような発⾔もありました。「ローンを組んでます。貯⾦の時間が勿体無いので。バイクとか⾞は2年お⾦をためている間に⼀体何キロ⾛って、どこに⾏けるとか考えちゃう。あとはカメラは1年買うのを我慢して、その間に何回シャッターチャンスがあるのか。それは取り戻せない。それが⾦利を払うぐらいで得られる。」楽しみ⽅を知っていれば消費にも積極的なのです。

R&Dの調査でも若者が一番買い物を楽しんでいるというデータがあります。昭和の時代と同様に学生が社会人になれば消費の感覚も変わっています。しかし、過去と大きく違うのは”どう楽しむか”をしっかり考え、モノの所持より活用へシフトしたことです。

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図1

vol.2の続きは彼らの食事について語られております。

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